インターネット・メールは、今やビジネスにおいて欠かせないコミュニケーションツール。そんなメールのサーバ構築やネットワークの構築を手掛けているのが産業システム事業本部ネットワークソリューション事業部だ。入社以来、安田は主にサーバ構築関連の仕事を担当。現在は親会社であるイビデンのメールシステムの強化を中心に行っている。
「イビデンのメールシステムのユーザー数は約8,000人です。学生時代に個人レベルのサーバを作ったことはありましたが、これだけ大規模なメールシステムのサーバを扱ったことはありませんでしたから、初めは驚きましたね」
メールシステムにおいて最優先されるべきは、安定運用できる環境を整えること。しかし現実には、システムを脆弱にする問題が次々と発生する。
「最近、特に問題になっているのが1日20万から30万通も来るスパムメールです。その対策が非常に難しいですね。とはいえお客様の業務に支障をきたしてしまいますから、あらゆるスパムメールを防がなければいけません」
スパムメール1通1通に対策を打つのは非常に地道な作業だ。しかし安田はその地道な作業の積み重ねの大切さを理解している。システムは、実際に使い切って頂く為の万全なフォローがなされてこそ初めて活きるのである。
メールシステムに関して、ユーザーから次々と寄せられる質問に対応するのも安田が担っている重要な役割。現在、安田を含めて3人で8,000を超えるユーザーからの問い合わせに対応している。
「お客様が抱えている問題はそれぞれ異なり、質問の内容も一人ひとり違います。そんな様々な質問に対して常に柔軟に対応できるよう、日頃から幅広い知識を身につけておくことが大切です」
安田はユーザーからの質問を頭に留めておきながら、その解決のヒントを得る為に、ウェブ上に日々公開される最新の技術動向に絶えず注目している。しかしそれだけでは十分ではない。
「お客様の目線に立ったサポートをすることがとても重要です。そのためにはお客様一人ひとりの業務や課題を把握しておくことが欠かせません」
メールシステムそのものがいかに優れたものであっても、ユーザーがそれを快適に利用できなければ意味がない。常に相手の立場になって考える。タックの考える優れたSEとは、技術と同等以上にその姿勢を大切にするSEである。
入社して6年目になり、膨大な数のユーザーに対応することは安田にとって既に当たり前になっているが、彼の担う業務は実際、とても複雑で難しい。メインで担当しているメールシステムの強化以外に、依頼を受けているサーバの構築。これに関してもユーザーがどんなサーバを必要としているのかを正確につかみとるのは、容易ではない。システムのことを詳しく理解している人からのオーダーは少なく、持ちかけられる相談内容は極めて漠然としている。
「単に『メールがやりたい』という相談があったときでも、ユーザー数の規模はどれくらいなのか、スパム対策までやりたいのか、あるいはネットワークの構築からやる必要があるのか、断片的な話の中からお客様が本当に求めているものをつかみ取り、また、あるいはお客様自身は気づいていないが必要だと思われるものを想定し、プラスαの要素を盛り込んだ提案をしていかなければいけません」
それは簡単なことではない。しかし、だからこそ安田にとってはやりがいがある。
「期待以上の提案をして実際に動かしてみたときに『これ入れてよかったよ』とお客様に喜んでいただけたときはモチベーションが上がりますね」
さて、次はどんな提案をしようか。根っからのSEである安田は、ユーザーの抱える問題に対し、新しい提案で応えて信頼を得る事を何よりも楽しみにしている。
「温泉が大好きで、休みのたびに出かけています。きっかけは遠出がしたかったからで、何か目的があるといいだろうと思い、温泉に行くようになりました。これまで東海地区の温泉は7〜8割行っています」
「世の中の情報システムは1〜2年で陳腐化してしまうほど進化のスピードが速いです。そういった中で10年経っても常に最新の技術を知っており、この人に聞けば間違いないと、信頼されるSEになりたいですね」
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